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Weingut Clemens Lang
Badenバーデン クレメンス ラング家
ワイングートはぶどう栽培から醸造までを自分の責任で行う醸造家の名称です
ドイツでは、QbA(クーベーアー)以上のワインの産地を、それぞれの特徴などで13地区(旧西ドイツ11地域)に分けています。バーデンは、その中でもっとも南で、ライン河をはさんでフランスのアルザス地方に面しています。ECワイン法では、気候によってヨーロッパのワイン産地を4つに分けています。ドイツ産地のうちのバーデン以外の10地区は冷涼なA地区ですが、唯一バーデンはフランス北部と同じB地区扱いになります。気候に恵まれた分、ドイツワインとしてはややボディのしっかりしたものを出しています。 スイスとの国境にあるボーデン湖から流れ出すライン河はバーデン地区を北上しフランクフルト近くで大きく左に曲がりラインガウ地区そしてミッテルライン地区からデュッセルドルフ、ケルンなどの町を通って、さらにオランダを経由して北海に注ぎます。ドイツの旧東ドイツの産地を除いて、ほとんどのワイン産地はこの母なる河「ライン河」とそこに注ぎ込む支流の恩恵を受けています。

 このワングートのあるフライブルク ムンツィンゲン村はフライブルク市の郊外のラインの河のすぐそば、カイザーシュトゥル トゥニベルクと呼ばれるライン河とアオトバーン(高速道路)に挟まれた、まるで川の中州の小高い丘のように見えますが、土壌が火山灰のために雨に流されやすく、畑は日本の段々畑のようにできています。段々畑とはいわずテラス方式と言っています。

このラングさんの畑は彼等ご夫妻の結婚式をあげた教会の見える丘「カペッレンベルク(教会の丘)」にあります。そしてこの丘の畑はすべてKapellenberg(カペッレンベルク)です。この単一畑はドイツのワインアトラス(畑地図)には単にカペッレンベルクとなっていますが、彼の畑はすべてカペッレンベルクのため、赤ワイン品種のシュペートブルグンダーぶどうの栽培されている畑は区別して、その上に菩提樹があるので、この家族は「今日はリンデンベルク畑に行ってるよ」といった具合に昔の畑名を使っています。もちろん法律のうるさいドイツのことですから勝手にその畑名をラベルに記載することは許されません。ラベル上で記載できる畑名は「カペッレンベルク」だけです。

 96年の発売分から彼のワインのラベルから村名と畑名が省略されました。ドイツのワイン法では「村名」「畑名」「ぶどう品種名」ぶどうの熟度を示す「ランク」がそれに該当する優良なワインに表記することが許されています。したがって消費者はこの表記のあるなしでワインの品質の判断をしています。その意味でこのWeingut(蔵)のワインは「村名」も「畑名」の表記もないので、「南北500キロにわたるバーデン地域の複数の畑の○▽×ぶどうを混ぜて造ったワイン」ということになってしまいます。もちろん彼のワインは地域で一番手入れの行き届いた無農薬有機農法のEinzellage(アインツェルラーゲ=単一畑)から誕生したものだけです。村名と畑名を省略した理由は近くにある協同組合のヨーロッパ最大のブライザッハ醸造所がこの名前を使いはじめたために、同じに思われたくないという気持ちから「クレメンス・ラング」だけを名乗っているのです。

家族は奥さんのカローラさん、ヴィンセント君、ヴィクター君、コーネリウス君の男の子3人、お父さん、お母さんの3世代家族です。お父さんのフーベルトさんの時代までは栽培したぶどうは売られていましたが、息子のクレメンスさんがケラーマイスターの資格を取ったのを機会に醸造所を開設した歴史の若いワイングートです。彼の栽培醸造の技術は高く、20代の時に大統領表彰を受けたほどです。
このワイングートのワインの特徴

白ワインKabinettクラスはスッキリと爽快感あふれるきれいな酸をもった豊かなワイン。
   ヴァイスブルグンダーぶどうのものは地元ではシュパーゲル(ホワイトアスパラ)のクリームソース煮との相性がさかんに言われています。確かにこってりとしたクリームソースに合います。でもそれよりもさらにボリュームをもつグラウアーブルグンダーぶどうのワインの方が合うようにも思われます。白身魚の刺身、魚介のマリネ、魚のフリット、魚介や 野菜の天ぷら、豚の冷しゃぶサラダなどに相性がよいでしょう。

白ワインSpatleseとAusleseクラスは果実の濃縮度がしっかりつまった骨格のあるボリューム感あふれるワインで、赤身の刺身でマグロ、カツオ、ブリ等、カツオのたたき、海老(シーフード)フライのタルタルソース、クリームソースのパスタ、魚の塩焼き、魚のソテーやサーモンソテーでバターソース、トマトソース、クリームソースなど。ポークソテー、 トンカツ、鶏や豚のグリルや香草焼き、生姜焼きなどに相性が良いでしょう。

 白ワインGewurztraminerぶどうのものは、熟成したときにこのワインの特徴である華やいだライチの香りがあるために料理の邪魔する可能性があります。軽いおつまみでワイン自体を楽しむのに向いています。ちょっと汗をかいたスポーツの後などには最適といえます。

WeisherbstはロゼワインというよりもSpatbugunderをそのまま白ワインに見立てたような味わいで軽くなくスパイシーな複雑さがあり、ねっとりしたコクのある豊かな辛口ワインとなっています。 燻した香りがあるので燻製した料理には合いそうです。スモークサーモン、鴨の燻製や生ハム、白身魚やサーモンのムニエル、シーフードグラタンやドリアやパスタ、ブリの照り焼き、鰻の蒲焼き、鶏のクリーム煮、焼き肉、すき焼きなど。

赤ワインKabinettは木樽熟成のものに比べると色調が薄くライトボディーだが他ワイングートに比較すると味わいは深い。 焼き肉で脂のった肉(カルビ、はらみ、ホルモン)ポトフ、しゃぶしゃぶ、ローストポーク、メンチカツやクリームコロッケ、クリームシチュー、カルボナーラスパゲッティーなど SpatleseやAusleseは濃厚で奥深く重圧感のあるブルゴーニュワインを思わせるパワフルなワインとなっています。ローストビーフ、テールシチュー、ビーフシチューや牛肉の赤ワイン煮、、牛や羊や鹿のステーキなどとの相性が良いと思われます。

 
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