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商品の性質上通販はできません お手にとっていただき、手に収まる具合とかをご確認していただいた上でのお買いあげがベストです。掲載の物は店内に展示してあります。ご来店の上お買いあげください
お酒などは手ですくってでも飲めますが、機能の面からは手よりもやはり器です。ワインもかつては牛の角などが使われたと言いますが、日本ではほとんどが土器です。手近なところにある材料の土を使ってこれらの土器が作られました。やがて縄文式のかざりだけでなく、色を加えることも始まり、地方の権力者の庇護の元に産業として飛躍的な進歩をとげています。
その中で日本酒を注ぐ器は、神事に使うカワラケ(平たいお皿状の物)が始まりで、やがて深みのある猪口やぐい飲みが誕生しています。まぁそれなりにいくつかの形が誕生して現在に至っています。牛の角から始まったワインの器も手の温度が伝わらないようにと高い足の着いたワイングラスに進み、さらにワインのタイプにあわせて器の形が選べるようになっています。赤ワインにはこの形、それもフランスのボルドーの赤であればこの形、ブルゴーニュの赤ならこの形、白ワインもリースリングにはこの形などと産地ごとにワイングラスの形が用意されています。たしかにワインは原料であるぶどうの品種が多様で、また同じぶどうでも植えられる土地によってもできるワインが違ってきますから、その味を生かす、香りを引き出す工夫が生まれるのは当然の流れだったのかも知れません。
日本酒の器はといいますと、使われる原料米の種類が違うからと言って、日本酒にはワインほどの違いは出てきません。米は米の世界です。そばとうどん、米と麦ほどの差は出ません。ついこの間までは「日本酒は万能ですから、食前酒にも食中酒にも食後酒にも使えます」などとメーカーさんは得意げに言ってましたが、最近ではお酒のタイプも大吟醸、純米酒、古酒あるいは山廃仕込み‥などと多様化し、日本酒の味もずいぶんと違いがでてきました。
日本酒を注ぐと言えば昔から猪口ときまっていました。今でも高級料亭などでは盛んに使われています。ほんの少ししかお酒が入らない器です。あの猪口という小さな器はどんなお酒を飲んでも味を同じにしてしまう欠点があります。ちいさな器はお酒を口の中の舌の先に落とします。ここは甘みしか感じない部分です。最初に甘みを感じてしまうともうその後に出てくる(感じる)味は印象の薄いものとなってしまいます。
日本酒の多様化に猪口はもうついてゆけません。最近では小さなコップ状のものが日本酒にも多く使われ始めています。お燗をしないお酒が増えたのも理由のひとつでしょうが、時代がそれぞれの日本酒の味に合う器を求め始めた、という理由がありそうです。酸の個性を強調する山廃仕込みのお酒は舌のどこにお酒を落としたら良いのでしょう?香りを楽しめる大吟醸の器はどんな形がベストでしょう。炭素ろ過をしていないお酒はどんな片口でお酒を開かしたらよいのでしょう?などなど、いつかは答えが見つかると信じ、10年ほど前からとぎれとぎれながら続けてきました。
ご案内する陶器や漆器は(お酒の)ご縁があっておつきあいしていただいてる作家さんの作品です。美味しく飲めるのはどんなものをテーマに作っていただきました。
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