2022/01/15 華鳩純米吟醸無ろ過生原酒を開栓しました。今期は熊本酵母を使用。かなり完成度の高い生原酒です。生酒であることを忘れさせるほどのバランスの良さで、喉を通したあとも高アルコールの刺激などがまったく感じられませんでした。
四季桜「吟醸貴酒」無ろ過生原酒
例年、安定した味わいを出している生原酒ですが、今年は同じ精米歩合とは思えないほど上品で豊かな感じがします。神田和泉屋の注文数量が確定した段階で、残りのお酒はすべて軽いながら「ろ過」がかかります。今回はコロナの影響でこの数量に悩みましたが、結果、少量に抑えて、一升詰60本四合詰36本としました。こののちは「黄ぶな」「花の宴」などが届く予定ですが、当然ながら時期はまだ未定です。大吟醸の滓酒「花筏」の時期も未定です。
2021/07/07 長野安曇野「大雪渓」夏の純米酒を開栓しました。アルコール度数は16.5度と比較的低いせいか?軽やかでバランスも良く、生っぽさも嫌味がない品の良い感じです。高アルコールで仕上がった純米酒を加水して度数を低くすると、酸が浮く感じがするものですが、それがまったくない。問い合わせたところ、度数は書いた通りですが、これで原酒。以前から割と水をつめて高アルコールにしていたこの蔵は、造りの大転換を行い、見事に成功したと感じました。
2021/03/10  滋賀県高島の不老泉 高嶺錦を酒米として蔵付の天然酵母の山廃酒母で仕込み、三年熟成させた「山廃仕込特別純米酒」
もともとこの蔵のお酒の特徴は味の濃い酒っぽいを狙った酒ですが、立ち香にさほど山廃特有の古漬けのような臭いは少なく「ほんとに山廃?」と思わせますが、口に含むとかなりのとろみを感じさせます。味わいは深く、飲み続けてもその感じが薄まることがありません。「これを飲んでしまうと、ほかの酒はポカリスエットか、と思ってしまう」と表現した方がおられましたが、たしかにこの表現は当たっている、という感じで、神田和泉屋の商品群とは対極にあるお酒です。